彼のそれはあまりにも突然だった。
「実は私はこの星の者ではないのです」
じゃあ何処の誰だって言うのだ。
「なら正体は、と聞かれると困るのですが」
降って湧いた中二病患者でもあるまいし。
「ただこれだけは本当のことが言えます」
なんで今更こんなことを。
「あなたのことが好きです」
そんなことは前から知ってた。
「私と一緒になって下さい」
その言葉だって待っていたのに。
「そして私の国へ」
これじゃ別れの挨拶にしか聞こえない。
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